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設立の趣旨

* 今日の国際情勢等に照らし、我が国は近い将来において資源の窮乏とその入手難に直面することが予想されており、これまでどおり資源や技術を輸入し経済の発展を続けていくことは望むべくもなくなっています。我が国が今後とも国際社会において発展していくためには、自ら新しい技術を開発し、国際社会に貢献していかなければなりません。

* また、科学技術の急激な進歩は、反面、環境破壊、公害等の問題を引き起こし、科学技術の在り方とその社会的役割について新しい問題を提起していますが、これらの現実の複雑な諸課題に対しては、実践的な技術の開発によって現実的に対応することが必要となっています。

* 長岡技術科学大学は、これらの社会的要請にもこたえるため、実践的・創造的な能力を備えた指導的技術者の養成を目指して、実践的な技術の開発を主眼とした教育研究を行う大学院に重点を置いた工学系の高等教育機関として新しい構想の下に、昭和51年に設立されたものであり、高等専門学校に接続するような教育内容をもち、その卒業者を主たる対象としています。また、高等専門学校と同様、後期中等教育段階で実際的な技術教育を実施している工業高等学校の卒業者に対しても進学の道を開いています。

* さらに、今後における科学技術に関する教育研究については、高度な創造性を発揮した実践的な技術の開発を重視することが肝要となってきます。この実践的な技術の開発を主眼とする教育研究の振興を図るためには、産学の緊密かつ適正な連携の下に長岡技術科学大学その他教育研究機関について、産業界等が当面している現実的な諸課題との接触・交流を推進する必要があります。

* 以上のことから、「財団法人長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会」を設立したもので、長岡技術科学大学その他教育研究機関に対して援助を行い、産学の緊密かつ適正な連携を促進し、我が国における実践的な技術の開発を主眼とする教育研究の振興を図り、もって我が国における科学技術の発展に寄与しようとするものです。


   

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