天然ゴムを原料とするグリーンテクノロジー
グリーン資源化学研究室
研究室教職員
河原 成元KAWAHARA Seiichi
物質生物
教授
- TEL:
- 0258-47-9301
- FAX:
- 0258-47-9301
- 研究者詳細
専門分野
1. 基礎化学:高分子化学
2. 工学一般:複合材料、機能・物性、材料実験
研究分野
天然ゴムは、植物を伐採せずに傷をつけるだけで取り出すことができるため、温室効果ガス(CO2)を吸収しながら持続可能な社会を構築できる原料として注目を集めています。私たちの研究室では、天然ゴムを原料とする化学(天然ゴム化学)を石油化学に代わる新しい化学として創成することにより、有機材料に関するカーボンニュートラルを実現することを目指しています。
主要設備
赤外分光光度計
示差走査熱量計
光散乱回折式粒度分布測定装置
延伸結晶化装置
ガスクロマトグラフ
高速液体クロマトグラフ、偏光顕微鏡
得意とする技術
1.核磁気共鳴測定
2.ラテックスの化学(グラフト共重合、水素添加)
3.ポリマーブレンドの相溶性
4.リアクティブプロセシング
産学官連携実績・提案
1.天然ゴムの高純度化
2.天然ゴムの高機能化
3.ラテックスNMR法
知的財産等
脱蛋白質化天然ゴムラテックスの製造方法(特許第3581866号)
ナノマトリックス分散天然ゴム及びその製造方法(特許第4025868)
液状エポキシ化天然ゴム組成物及び該組成物からなる高分子電解質材料(特開2004-176014)
液状エポキシ化天然ゴム及びその製造方法(特開2004-176013)
熱硬化型水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法(特開2005-015516)
脱アレルゲン化天然ゴムラテックス及びその製造方法(特開2005-015614)
加硫ゴムの架橋評価方法及び加硫ゴム(特開2006-010462)
固形ゴムの水性分散液の調整方法(特開2006-008812)
脱蛋白質化天然ゴムラテックスの製造方法(特開2005-281681)
脂肪族ポリエステル化合物、その製造方法及び当該化合物を用いた成形品(特開2007-217644)
改質天然ゴム及びその製造方法(特開2007-112937)
メッセージ
天然ゴムを高純度化することによる化石燃料代替原料化や、それに必須な新規技術開発などを手がけている。
- 図1 天然ゴム化学の概念図
- 図2 天然ゴムの改質
- ナノ海島構造