行動分析における定量計測を用いたはたらく人や機械のふるまいの分析と評価に関する研究行動分析における定量計測を用いたはたらく人や機械のふるまいの分析と評価に関する研究
産業安全行動分析学
研究室教職員
北條 理恵子HOJO Rieko
システム安全
准教授
- TEL:
- 0258ー47ー9918
- 研究者詳細
専門分野
心理学
研究分野
本研究室では、作業者と機械のふるまいに関する定量的計測による分析及び評価を研究しています。特に、人の行動をABCモデルと呼ばれる行動分析学的手法によって分析し、安全行動を強化し、不安全行動を削減する取り組みを行っています。また、人の行動とバイオマーカー等の客観的な指標及びWell-being やストレス等の主観性評価指標を用いて、人はなぜ不安全行動に走るのかを考察します。また、行動分析学的手法を使用し、不安全行動を安全行動に変容させる手続きとは何かを研究しております。
主要設備
医学的指標(バイタルサイン)を測定する非侵襲性機器
血圧計、血中酸素飽和濃度計、体温計
得意とする技術
1)人の行動の定量評価
2)ウェルビーイングやストレス等の各種心理学的調査
3)心理学的実験デザインと結果の統計解析
4)作業手順に沿ったユーザーのリスクアセスメント
5)行動分析学手法による職場のカイゼン活動
産学官連携実績・提案
前職が労働安全衛生総合研究所(官)であり、実験の現場が民間の製造業や建設業であるため、研究のメンバーには多くの場合産・学・官が混在しています。様々な領域からの見解に従い、非常に広範で深淵な研究体制が整っていると思います。
交流を求めたい分野
1)統計解析の専門家
2)各種心理学的調査の専門家
3)機械安全評価
4)建設安全評価
5)労働安全コンサルタント
6) 国際規格のスペシャリスト
知的財産等
なし
メッセージ
機械を安全に使用するには、機械自体の仕様や操作・稼働方法を工夫し、さらにさまざまな保護装置等を付加して万全の体制を作り出します。しかし、いかに安全を最優先に機械を作っても、使う側の人間が機械に対して不安全な行動を起こしたら、全ての努力がなくなります。産業安全行動分析学は、人をシステムの一部と捉え、周囲の環境を変化させて安全行動を強化し、不安全行動を削減する手続きを体系的に行う学問です。行動の定量的測定を行い、分析・評価を重ねることで、未来の行動を予測することが可能となります。
- 非可算から可算(標的)行動へ
- 機械安全と産業安全行動分析の融合