開放特許抄録集電気関係

整理番号:0011

レーザ用光学媒質、レーザ、及びレーザ用光学媒質の製造方法

利用分野

各種光学関連機器及び装置用波長可変可視域固体レーザ

可視域において大きな光学利得と、波長可変性とを有する新規なレーザを提供します。

従来の半導体レーザは、母体の光学遷移を利用するため、光学利得が非常に大きいという利点はありますが、母体固有の発振波長でしか発振することができないという問題があります。

本発明は、可視域で大きな光学利得と、波長可変性とを有する新規なレーザで多方面に利用できます。

希土類硫化化合物からレーザ用光学媒質を構成することにより、可視域において大きな光学利得を有すると共に、波長可変性を有する新規なレーザが得られます。

【特許請求の範囲】

ＥｕｘＭｙＳｚ（Ｍ：Ｇａ，Ａｌ及びＩｎの少なくとも一種、（ｘ，ｙ，ｚ）＝（１，２，４）又は（２，２，５）なる化学式の希土類硫化化合物の結晶体からなることを特徴とする。

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【詳細】

本発明レーザ用光学媒質は、ＥｕｘＭｙＳｚ（Ｍ：Ｇａ，Ａｌ及びＩｎの少なくとも一種、（ｘ，ｙ，ｚ）＝（１，２，４）又は（２，２，５））なる化学式の希土類硫化化合物の結晶体からなります。

具体的には、チオガレート化合物ＣａＧａ２Ｓ４のＣａをＥｕで100％置換してなるＥｕＧａ２Ｓ４は、極めて高い光学利得を有し、可視光域の広い範囲で波長可変性を呈します。

また、ＥｕＧａ２Ｓ４のＧａ部分をＡｌ及びＩｎで置換したＥｕＡｌ２Ｓ４及びＥｕＩｎ２Ｓ４も同様の高い光学利得性ならびに波長可変性を呈します。

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図1）
ＥｕＧａ２Ｓ４系単結晶からなるレーザ用光学媒質の光学利得測定の写真

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図2）
ＥｕＧａ２Ｓ４単結晶の室温及び77Kにおける光学利得を示すグラフ

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