熱力学的に非平衡なガラス材料の科学と機能性デバイスの創製
~結晶化ガラスの可能性~
機能ガラス工学研究室
- 技術シーズカテゴリー
- ナノテクノロジー・材料
- キーワード
- ガラス、結晶化、全固体電池、リチウム(ナトリウム)イオン電池、レーザーパターニング、
研究室教職員
本間 剛HONMA Tsuyoshi
物質生物
教授
- TEL:
- 0258-47-9312
- 研究者詳細
専門分野
1. 物性:固体物性
2. 工学一般:物質工学
3. 化学工学・工業:無機化学工業
研究分野
ガラスを主体とするアモルファス材料の物性研究。特に、電子的性質や光学的特性、電池特性、さらには機械的・熱的性質およびガラス構造に関する研究。
材料応用研究高機能光ファイバやアクティブ光デバイスなどに関連する、光非線形性を有するガラス材料の新規探索、ナノ結晶化ガラスの創製、レーザー等による極微ナノ構造制御に関する研究開発。次世代二次電池のガラスセラミックス法による開発
主要設備
・非線形光学特性評価装置(メーカーフリンジ、電気光学効果など)
・レーザー描画光導波路作製装置(YAG、エキシマ紫外レーザー)
・微細領域イメージング/物性評価装置(顕微ラマン(Nanofinder)、レーザー顕微鏡など)
・各種熱物性・光学特性等に関する測定・解析装置
・グローブボックス、二次電池の製造および評価設備
・マイクロX線光電子分光装置
得意とする技術
・新規な高機能ガラス材料の開発(諸特性の付与、増進、低減など)
・ガラスの各種物性・構造の定量的評価と解析
・希土類イオン含有ガラスセラミックスの開発と特性
・光学応用に関連するガラス材料の開発
・レーザーパターニングによる極微ドット、高機能グレーティングや光導波路の形成
・リチウム/ナトリウムイオン二次電池の試作とよび評価
産学官連携実績・提案
・ブロードバンド用超高速光デバイスに関する研究開発(総務省SCOPE)
・革新機能ガラスフォトニック素子の創製(科学技術振興調整費、AGC旭硝子(株))
・技術開発センタープロジェクト(日本電気硝子(株))
交流を求めたい分野
・ガラス及び結晶化ガラスを部材とする実製品への応用技術
・各種ガラスの薄膜形成、多層膜作製技術
・ガラス表面加工技術
・次世代二次電池の開発
知的財産等
ナトリウム二次電池用正極活物質およびナトリウム二次電池用正極活物質の製造方法(WO2013133369A1)
リチウムイオン二次電池正極材料の製造方法(特開2011-108440)光変調材料およびその製造方法(特開2010-222240)
ガラスの加熱方法、ならびにそれを用いた結晶化ガラスの製造方法および光部品の封着方法(特開2009-274935)
リチウムイオン二次電池用正極材料およびその製造方法(特開2009-087933)
リチウム二次電池正極材料用前躯体ガラス及び正極材料、並びにそれらの製造方法(特開2008-047412)
微細加工ガラス及びその加工法(特開2008-019123)
光部品及びその製造方法(WO2007/091483)
ビスマス系ガラスの製造方法(特開2003-198563)
テルライト系ガラス及びその製造方法(特開2003-102347)
メッセージ
ガラス材料を中心にした新規無機材料の合成、物性評価、構造解析に関する研究教育で未来のフォトニクス・エレクトロニクス・イオニクス分野で期待される新しい先端高機能材料の創製と開発を目指す。とりわけガラスの結晶化については世界を先導している。
- 図1 レーザーパターニング描画によりガラス表面に形成された単結晶光導波路
- 図2 ナトリウムイオン電池:レアメタルを使用せず、全固体電池の試作にも成功している。