微生物×バイオマス=低炭素社会の実現
微生物代謝工学研究室
研究室教職員
政井 英司MASAI Eiji
物質生物
教授
- TEL:
- 0258-47-9428
- 研究者詳細
上村 直史KAMIMURA Naofumi
物質生物
准教授
- TEL:
- 0258-47-9402
- 研究者詳細
藤田 雅也FUJITA Masaya
物質生物
助教
- TEL:
- 0258-47-9490
- 研究者詳細
専門分野
1. 生物科学:微生物学、生物分子学、酵素科学・工学
研究分野
微生物の低分子リグニン代謝系の解明
微生物の芳香族化合物代謝系の解明
芳香族化合物代謝系遺伝子群の発現制御機構の解明
リグニン分解菌のゲノム解析
リグニンからの有用物質生産
リグニン由来芳香族化合物の微生物センサー
主要設備
高速液体クロマトグラフィー、質量分析装置(ESI-MS)、リアルタイムPCRシステム、ジャーファーメンター、細胞増殖自動測定プレートリーダー、蛍光プレートリーダー、ナノドロップ核酸定量装置、分光光度計、化学発光検出装置、サーマルサイクラー、エレクトロポレーション システム
得意とする技術
遺伝子クローニング
遺伝子発現
組換えタンパク質の精製と解析
有用細菌・遺伝子のスクリーニング
組換え微生物を用いた物質変換
センサー微生物を用いた化合物検出
産学官連携実績・提案
リグニンからの高機能性有機材料の開発、リグニンからの有用物質生産
交流を求めたい分野
・木質バイオマス利用、リグニンの有効利用
知的財産等
・ 2-ピロン-4,6-ジカルボン酸を発酵生産するための遺伝子、前記遺伝子を含むプラスミド、前記プラスミドを含む形質転換体及び2-ピロン-4,6-ジカルボン酸の製造方法(特許第4658244号)
・テレフタル酸の代謝に関与する新規遺伝子(特許第4882063号)
・ ガリック酸からの2-ピロン-4,6-ジカルボン酸の製造方法とこれに使用するガリック酸から2-ピロン-4,6-ジカルボン酸を生産する組み換えプラスミドならびにガリック酸からの2-ピロン-4,6-ジカルボン酸の生産能を具備した形質転換細胞(特許第4914041号)
メッセージ
当研究室では、リグニンに由来する様々な芳香族化合物を分解できるバクテリアSphingobium sp. SYK-6株のリグニン代謝系の解明を進めてきました。そのリグニン代謝系は世界で最も解析が進んでいます。
現在、SYK-6株の代謝機能のさらなる解明に加えて、その代謝機能を利用し、リグニンの化学処理により得られる分解物から高機能性有機材料の原料化合物である2-ピロン-4,6-ジカルボン酸 (PDC)やcis,cis-ムコン酸を高収率で生産できる微生物株の作出に取り組んでいます。ミカルスの生産を格段に効率化することが期待されます。
- 微生物代謝機能を利用した植物バイオマス・リグニンからポリマー原料生産