開放特許抄録集化学関係

整理番号:0176

電極及びその製造方法

利用分野

電気自動車、電子機器等の燃料電池 (固体高分子形燃料電池や電気分解セルの電極等)

発明者

  • 梅田 実

発明の目的

本発明は、ノートパソコンや携帯電話などの携帯機器、電気自動車などへの応用が期待されている固体高分子形燃料電池に関する技術で、当該燃料電池や電気分解セルの電極において活性度の高い電極として発電性能を高めることを目的とします。

概要

電極触媒として、金属及び溶媒を含む噴霧液を静電噴霧法によってガス拡散電極に直接噴霧して、この電極の一面に電極触媒を付着させる技術です。

特徴・効果

本発明によれば、固体高分子形燃料電池のアノードや、電気分解セルのカソードとして用いた場合には、電極反応の過電圧を低減できます。

特に、直接アルコール形燃料電池のアルコール酸化電極や、アルコールの電気分解における改質電極として有用です。

また、本発明の製造方法を用いると、高活性な電極触媒を有する電極を容易に製造できると共に、発電性能が向上します。

発明の詳細・図面等

【特許請求の範囲】

電極触媒となる金属を含む噴霧液に対して静電噴霧法を施して処理された電極触媒を有し、該電極触媒が、電極触媒となる金属を含む該噴霧液を静電噴霧法によってガス拡散電極に直接噴霧して該ガス拡散電極に付着させたものであることを特徴とする電極。

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【詳細】

図のように、電極触媒を含む噴霧液に対して静電噴霧法(以下、ESD法ともいう)を施して処理された電極触媒(以下、ESD電極触媒ともいう)を用い、ノズルと、このノズルに対向する電極との間に高電圧を印加した状態下で、前記ノズルから噴霧する噴霧液に前記電圧を帯電させ、ノズルと電極間に配置された対象物にこの噴霧液を静電付着させます。

具体的には、装置10は、台座11上に各種金属を含む電子伝導性材料からなる基板12を載置し、この基板12上にカーボンペーパーやカーボンクロスなどの炭素質材料からなるガス拡散電極13を載置します。

この状態で、ノズル14によってその上方からガス拡散電極13に向けて噴霧液を直接噴霧し、このガス拡散電極の一面に電極触媒を付着させます。

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図 静電噴霧法による電極触媒の施工概略図

ライセンス情報

特許登録番号
第5256448号
登録日
H25年5月2日(2013年)
権利満了日
R6年5月9日(2025年)
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実施許諾
権利譲渡

事業化情報

実施実績
無し
許諾実績
無し

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