開放特許抄録集情報関係
整理番号:0103
流水領域検出システム、流水領域検出方法、及びプログラム
河川、用水路、下水などの水位及び画像の遠隔監視
発明者
- 岩橋 政宏
- 齋藤 淳史
発明の目的
従来、河川の氾濫や水害の事前察知等の水防手段として、河川敷の各所に水位計や監視カメラを設置し、そこから得たデータを一箇所に集約して解析していましたが、これを、河川等を被写体とする映像信号のみから流水領域を検出できるようにして、従来のように水中に各種検知機器を設置することなく検出することを目的とします。
概要
固定カメラで撮影された流水領域と、非流水領域が含まれる映像を複数フレームにわたって加算するフレーム加算部と、加算された映像のエッジ成分を強調させる空間フィルタ処理部と、空間フィルタ処理部により生成された映像の各画素をエッジ画素か否かに分類する二値化処理部と、前記二値画像をもとに流水領域及び非流水領域を判別する領域分割部とを備えて、河川等を被写体とする映像信号のみから流水領域を検出します。
特徴・効果
河川等を被写体として固定カメラで撮影された画像から、流水領域と非流水領域の映像を時間方向に解析して河川の流水量を判別するシステムですので、従来のように河川敷の各所に水位計や監視カメラを設置する必要もなく、前記撮影された画像のみから時々刻々と変化する河川の水位の実態、例えば、日照の変化や水質・濁度・流速などの変化に伴う撮影画像の変動に対応して高精度でかつ安定的に流水状態を監視することができます。
発明の詳細・図面等
【特許請求の範囲】
固定カメラを用いて撮影された流水領域及び非流水領域が含まれる映像が供給され、供給された映像を時間方向に積分する積分手段と、上記積分手段により得られた映像のエッジ成分を強調させる空間フィルタ処理手段と、上記空間フィルタ処理手段で処理された映像における各画素に対してエッジ画素であるか否かを画素毎に判定し、当該判定結果に基づいて上記流水領域及び上記非流水領域を判別する領域判別手段とを備えることを特徴とする流水領域検出システム。
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【詳細】
河川等を被写体とした固定カメラCMの撮像映像から、領域抽出部1にて陸部と流水部の領域画像を抽出し、これをフレーム加算部2で各領域の流水画像を生成し、次いで、空間フィルタ処理部3で画像全体に流水部と陸部の差異を強調させるための空間フィルタ処理を行い、二値化処理部4で得られた画像の各画素に対してエッジ成分か否かに分類後、領域分割部5Aでエッジ成分を多く含む領域を陸部、それ以外を流水部と判別して領域分割を行います。このようにして、陸部、流水部の二領域の境界の流水領域を判定します。
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本システムの構成例
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抽出領域の検出画像例
ライセンス情報
- 特許登録番号
- 第4910139号
- 登録日
- H24年1月27日(2012年)
- 権利満了日
- R7年8月29日(2026年)
- 実施許諾
- 可
- 権利譲渡
- 否
事業化情報
- 実施実績
- 無し
- 許諾実績
- 無し
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