開放特許抄録集材料関係
整理番号:0027
ポリフルオロベンゾキノン類の製造方法
有機機能性材料、医薬品、生理活性物質、農薬等
発明者
- 西口 郁三
- 前川 博史
- 秋山 祥一
発明の目的
従来、高価なハイドロキノン類からの酸化反応により合成され、収率も満足すべきものでなかったため、本発明は、安価な原料を使用して、簡便な操作で効率良く低コストでポリフルオロベンゾキノン類を製造します。
概要
ポリフルオロベンゼンを、(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、又はOR2を表し、R2は炭素数1~5のアルキル基を表す。)トリフルオロ酢酸とハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン)との混合溶媒中にて陽極酸化することでポリフルオロベンキノン類を製造できます。
特徴・効果
トリフルオロ酢酸とハロゲン化炭化水素との混合溶媒中にて陽極酸化を行うことにより、安価で入手が容易な1,4位にフッ素原子を有する下記一般式(1)で表されるポリフルオロベンゼン類を原料として、常温常圧下、低コスト及び簡便な操作で効率良く、下記一般式(2)で表されるポリフルオロベンゾキノン類を製造できます。
発明の詳細・図面等
【特許請求の範囲】
次の一般式(1)で表されるポリフルオロベンゼンを、
【化1】
(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、又はOR2を表し、R2は炭素数1~5のアルキル基を表す。)
トリフルオロ酢酸とハロゲン化炭化水素との混合溶媒中にて陽極酸化することを特徴とする、次の一般式(2)で表されるポリフルオロ-1、4-ベンゾキノンの製造方法:
【化2】
(式中、R1及びR2は上記と同じである。)
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【詳細】
ポリフルオロベンゼンを、トリフルオロ酢酸(以下、「TFA」と略記することがある)とハロゲン化炭化水素との混合溶媒中で、陽極酸化することによって、1,4位にあるフッ素が脱離し、容易かつ選択的に一般式(2)で表されるポリフルオロー1,4ーベンゾキノンが得られます。
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本発明の実施例で使用する、ビーカー型セルの模式図
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ライセンス情報
- 特許登録番号
- 第4113955号
- 登録日
- H20年4月25日(2008年)
- 権利満了日
- R5年5月18日(2024年)
- 実施許諾
- 可
- 権利譲渡
- 否
事業化情報
- 実施実績
- 無し
- 許諾実績
- 無し
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