開放特許抄録集その他
整理番号:0091
有機物センサー用素子の製造方法
有機物測定用センサー
発明者
- 末松 久幸
- 新原 晧一
- 鈴木 常生
- 中山 忠親
- 鈴木 俊太郎
- 鈴木 崇弘
発明の目的
従来、有機物を測定対象とするセンサーは、沸点・融点が低く分子量の小さい有機物しか測定できませんでしたが、この発明は沸点・融点が高く分子量が大きい有機物でかつ高温下でも使用可能とすること、及び価格的にも安価とすることを目的とします。
概要
有機物センサー用素子を、かさ密度が45-80%で、Ni及びOを含む粒子の焼結体又は薄膜により構成します。
また、この有機物センサー素子を使用することによって、沸点が110~500℃の温度範囲で、高分子量の有機物を高温環境下で測定することができます。
特徴・効果
本発明の有機物センサー用素子は、沸点・融点が高く分子量が大きい有機物を高感度で測定することができ、かつ高温でも使用可能なセンサー用素子を低コストで得ることができます。
また、適用可能な温度範囲は、測定温度90~500℃で、特に100~350℃の範 囲で、かつ測定対象とする有機物の種類や測定条件、或いは素子の製造条件に応じた特定の温度±5℃で、測定対象とする有機物の有無を高感度で検知できます。
発明の詳細・図面等
【特許請求の範囲】
Ni及びFeの硝酸塩をクエン酸水溶液に溶解し、エチレングリコールと重合した後に成形し、大気中で加熱して焼成することを特徴とする、Ni、Fe及びOを含む粒子の焼結体又は薄膜からなり、かさ密度が45-80%である有機物センサー用素子の製造方法。
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【詳細】
この有機センサー用素子は、次の錯体重合法、パルス細線放電法を用いて製造し、その一例は以下の通りです。
①(錯体重合法)
Ni及びFeの硝酸塩をNiとFeのモル比で1.00:2.00~1.01:2.00となるようにクエン酸水溶液に溶解し、エチレングリコールと重合した後に、これにモル比で0~0.07のZn又はMg酸化物粉末を加えて成形し、大気中で加熱してN,Cを脱離させて酸化物焼結体を得ます。
②(パルス細線放電法)
長さ25mm、直径0.20mmのNi細線と直径0.30mmのFe細線をより合わせて電極に設置し、大気中で6kVに充電した20μFのコンデンサーを接続してパルス通電加熱することにより急速蒸発・酸化させて酸化物粉末を合成し、これを成形後大気中で加熱して焼結体を得ます。
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焼結体の粉末X線回折図
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ライセンス情報
- 特許登録番号
- 第4852756号
- 登録日
- H23年11月4日(2011年)
- 権利満了日
- R7年11月22日(2026年)
- 実施許諾
- 可
- 権利譲渡
- 否
事業化情報
- 実施実績
- 無し
- 許諾実績
- 無し
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