液晶フォトニクスに基づく光応用技術(センシング・イメージング・通信・加工)の開拓に関する先端研究
~偏光技術研究を通じた偏光エレクトロニクスの実現~
応用波動光学研究室
研究室教職員
小野 浩司ONO Hiroshi
電気電子情報
教授
- TEL:
- 0258-47-9528
- FAX:
- 0258-47-9500
坂本 盛嗣SAKAMOTO Moritsugu
電気電子情報
准教授
- TEL:
- 0258-47-9565
野田 浩平NODA Kohei
技術職員
- TEL:
- 0258-47-9565
鈴木 雅人SUZUKI Masato
助教
- TEL:
- 0258-47-9565
- 研究者詳細
専門分野
1. 工学一般:光技術
研究分野
有機光エレクトロニクス
1.光反応性高分子液晶を用いた回析光学素子
2.液晶高分子膜へのナノインプリントによる構造異方性の高度制御技術
3.液晶の非線形光学効果を用いた光情報処理
4.ベクトルホログラフィによるアソポリマーへの高密度光記録
5.ベクトルホログラフィによる液晶の多次元配向制御技術
6.液晶によるフォトニック結晶を用いた光制御技術
7.ベクトル回析格子を用いた高速分光エリプソメータの開発
8.高度液晶光配向技術による3次元異方性フォトニック光学素子の形成
9.偏光描画露光法による異方性回折光学素子の形成
10.特殊偏光を用いた偏光応答性材料の空間光配向
11. ベクトル回折格子を用いた偏光イメージングカメラの開発
12.光渦を利用した超微細フォトリソグラフィーの開発
13.高密度光通信に向けた偏光渦モード分離素子の開発
主要設備
全固体CWグリーンレーザー
He-Cd紫外レーザー
液晶空間光変調素子
高分解能マルチチャンネル分光器
ガルバノスキャナ
ポラリメーター
電磁界シミュレーション用パーソナルクラスタシステム
得意とする技術
1.光学計算
2.ホログラフィ
3.光干渉による高精度計測
4.光情報処理
5.光回折素子
6.光記録技術
7.偏光検出
産学官連携実績・提案
1.光架橋性高分子液晶を用いた偏光変換回折素子の光デバイスへの応用
2.高密度光記録に関する研究
3.高機能ホログラムフィルムの光学応用
4.液晶の光配向に関する研究
交流を求めたい分野
1.高機能性有機材料の合成
2.光記録・液晶表示を始めとする光エレクトロニクスシステム
3.高機能光デバイス
知的財産等
偏光多重記録再生システム及び偏光多重記録可能な高分子材料(特願2006-165085)
偏光回析格子の形成方法及び偏光回析格子(特願2007-073024)
偏光解析システム(特許第5109112号)
メッセージ
液晶、高分子などを中心とした有機材料を光エレクトロニクス関連の機能フィルム・素子に応用することを目的に研究を進めています。中でも、光架橋性高分子液晶を用い、偏光による分子配列制御を行い、固定化する技術を開発しており、回折と同時に偏光状態を制御する機能と高い耐熱性を有する素子を作製しています。高機能光デバイスや、偏光状態の制御が可能な高機能フィルムなどへの応用が可能であると考えています。また、この技術を用いた偏光多重記録方式の提案も行っており、ホログラム方式ではない高密度記録の可能性を追求しています。他にも、材料系の特性を利用した高度光配向技術の発明および多次元異方性構造体の形成、偏光描画露光法による任意パターンの異方性回折素子の形成、特殊偏光による偏光応答性材料の空間光配向など、幅広く研究を展開しています。
- 図1 偏光エレクトロニクス素子の例(偏光レンズ、偏光回折格子、軸対称偏光変換素子)
- 図2 開発中の偏光回折素子を用いた偏光センシングシステムの概念図
- 図3 開発中の偏光回折素子を用いた空中映像表示の実施例
- 図4 特異光波と光機能性材料の相互作用による新奇光デバイス開発
- 図5 特異光波を利用した応用技術開発(極微細金属加工・モード多重通信)